第1回 「フロッピーディスクの寿命」
9801シリーズに欠かせない記録用メディアとしてフロッピーディスク(以下FD)があります。
種類としては、5インチ
と3.5インチ
があり、さらに容量で2DD
(640KB)と2HD
(1MB)があります。
|
maxell PC-98用
3.5インチFD |
|
maxell PC-98用
3.5インチFD |
ゲームソフトで言うと、初期の頃は5インチが主流で、容量でも2DDが主流でした。
もっとも普及していたゲームソフトのメディアとしては、5インチ2HDだったかと思います。
|
maxell
5インチFD
50枚入 |
|
maxell
5インチFD
SUPER RD X |
さて、まえおきはこのくらいにしておいて、FDの寿命ですが、寿命が尽きる要因としては
だいたい4つが考えられます。
1突然死 ディスクを踏んづけたとか、ディスク面をひっかいて傷つけたとか、そういった部類
2過労死 ディスクを何回も書き込みしたり、読み込みしたりして短期間に使い過ぎてダメになった
3自然死 ディスク自体の寿命により、ディスクが使えなること。一般的に20年〜30年
4カビ死 その名の通り、湿気の多いところで保管されていてカビに汚染されて読み込み不可となった
1.
FDがダメになるケースのほとんどが1にあたる。5インチなんかはディスク面がむき出しだから爪でひっかいたとか、床においたFDをバリっ踏んづけたとかよくある!?
また、最近遭遇したケースでは、フロッピーディスクドライブの読み込むところに何か金属の突起物が出ており、使用するディスク、使用するディスクが命を落とした。。。こういった例を突然死と読んでいる。
2.
FDは、 書込・読込の際、回転するディスク面とヘッドが接触します。 耐久性はどれだけ長い時間接触し続けても問題ないかが焦点です。JISでは300万回と想定しているそうですが、これは167時間にあたるようです。でも三国志3とか長いと30〜50時間くらいかかるから
5、6回が限界?
でも絶えず読み込んでいるわけではないから、よほど繰り返しても大丈夫といえる。
まぁ、これは実験してみないと何ともいえない。今度ずっとコピーしてみようかと思っている。FDよりドライブの方が先にいくかも。
3.
FDは、 ポリエステル (ベースフイルム)、 磁性粉、 バインダー、 プラスチック (ケース) などでできているようです。素材に影響を与えるのは、
紫外線、 高温・高湿、 強い磁気、 化学薬品。これらの要素に気をつければすぐにはダメになるケースはないとされています。
FDのメーカーでは初期に作られたものを保存していますが、 すでに20年以上を過ぎてちゃんと使えています。 現に所有のゲームソフトでも1987年の物でもちゃんと動いてますよ。
一般に、 記録された磁気そのものは
少なくとも100年くらい
はなんの変化もないといわれています。
4.
これは3に書いてあるのですが、高温・多湿のところに保管しており、カビにやられてしまう場合です。
所有ブツの中にも、いくつか見られるものです。カビに汚染されていても動くものもあるし、全く動かないものもあります。
カビを発見したらすぐにバックアップをとりましょう。
|